スイス・リー、業界向けに「日本地震フォーラム」を開催

スイス・リーは、2011年10月19日にマンダリン オリエンタル東京で「日本地震フォーラム」を開催し、80名を超えるお客様にご参加いただきました。 将来の災害対策戦略と保険会社のリスクの引き受け、そして最先端理論に基づく地震リスクへの将来の対応について、学界および保険業界から4名の専門家がそれぞれの見解を発表しました。

スイス・リーの日本代表である郷田敬は冒頭の挨拶において、東日本大震災によって保険の重要性が明らかになったばかりでなく、再保険会社が企業の社会的責任において果たすべき役割を改めて認識できたと述べました。

フォーラムでは、地震地質学の専門家である京都大学防災研究所准教授の遠田晋次博士が「地震活動:東日本大震災から学ぶべき教訓と今後の取り組み」と題する講演で、大震災に関してよく知られた定説の誤りを指摘しました。例えば、巨大地震は、比較的プレートの年代が若い沈み込み帯で収束が高速に起きた場合に限って発生するという説があります。1980年代以降、地震学の専門家の間では特に異論もなくこの説が受け入れられており、マグニチュード9レベルの地震が東北地方を襲うと考える人は誰もいませんでした。なぜならばこの地方のプレート収束境界は比較的古いからです。 遠田博士は、地震活動の期間は数十年以上にわたるものであり、地震学者は現在手に入る情報やそれまでの定説の範囲内だけで物事を考えるべきではないと指摘しました。

東北大学大学院の今村文彦教授は、入手可能な気象記録と被災地へのフィールド調査に基づき、震災に伴って発生した津波と、それが社会に及ぼした影響について講演しました。大規模な津波はかならず大きな海震を伴って発生しており、頻度は低いものの壊滅的な影響を及ぼします。 こうした津波のタイムスケールも念頭に置き、陸上掘削で過去の津波の堆積物を集めたり、津波リスクについて地域の伝承を調査したりといった様々な情報源から歴史的記録を収集することが重要であると述べました。

AIRワールドワイドの藤村和也博士は、「東日本大震災と地震リスクモデリング」というテーマで講演し、リスクモデリング会社の見地から震災直後の保険損害査定における経験と課題を紹介しました。 AIR社のモデルは、日本の震災向けの他社のモデルと同様、東北沖でマグニチュード9クラスの地震が発生することを想定していませんでした。 既存のモデルでは広範囲に及んだ液状化や津波被害なども想定外だったのです。 藤村博士は、今後のハザードモデルの更新にあたっては津波や液状化はもちろんのこと、地震の規模や頻度、連動型地震の影響をも考慮していく必要があると述べました。

スイス・リーの地震チームを率いるバルツ・グロリムントは「地震保険の引受け」について講演し、地震が再保険市場に及ぼす影響について説明しました。 まず、いくつもの事例を示しながら現在の地震モデルの能力について、津波、液状化、余震リスクの評価、事業中断リスクの損害予測などの点で問題が多いと述べました。損害モデリング能力を今後改善するために、業界全体として、今回の震災による保険損害のより詳細な情報を収集し、津波のような地域特有のリスクを評価するためにエクスポージャーの透明性を高める必要があると指摘しました。

その後のパネル・ディスカッションでは、「地震の揺れに対するリスク分析は十分だったのか?」「地震後の津波リスクの分析は十分だったのか?」「地震リスクや津波リスクの理解を深めるために科学者や研究者は何ができるのか?」といった質問に講演者たちが回答し、 地震リスクや津波リスクに対する現在の評価能力、将来予想外のイベントが起きた時の対処方法をどう改革すべきなのか等の問題に関して活発な意見交換が行われました。

最後に、スイス・リー損害再保険業務部の百々敦浩が半日に及ぶセミナーの内容のまとめを行って閉会となりました。 セミナー後にはカクテル・パーティが催され、講演者と参加者の交流とさらなる意見交換の場となりました。 今回のイベントはアンケート回答者の97%が「良かった」または「素晴らしかった」と回答するなど好評のうちに終了しました。


スイス・リー日本地震フォーラムには80名を超える参加者が集まり、今日の日本で最大の関心事である地震を議題とした討論および意見交換が行われました。


参加者に開会の挨拶をするスイス・リー日本代表、郷田敬


「地震保険の引き受け」と題した講演で、地震が再保険市場に与える影響について説明するスイス・リー地震チームヘッドのバルツ・グロリムンド


スイス・リー損害再保険業務部の百々敦浩
がホスト役を努めたパネルディスカッションでは、地震と津波のリスク評価の現在の能力について活発な討論が行われました。

2011年11月

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{0>Takashi Goda, Head Swiss Re Japan gave his opening speech, reflecting that the recent disasters not only illustrate the importance of insurance, but also remind our role in corporate social responsibility.<}0{>スイス・リーの日本代表である郷田敬は冒頭の挨拶において、東日本大震災によって保険の重要性が明らかになったばかりでなく、企業が果たすべき社会的責任とその中で再保険会社が企業の社会的責任において果たすべき役割を改めて認識できたと述べました。<0}

{0>During the forum, earthquake geology expert Associate Professor Shinji Toda of Kyoto University presented the theme of "Seismic Activities: Lessons to be learnt from the East Japan Earthquake, and moving on", and debunked several popular myths about major earthquakes.<}0{>フォーラムは、地震地質学の専門家である京都大学防災研究所准教授の遠田 晋次博士が「地震活動:東日本大震災から学ぶべき教訓と今後の発展取り組みと題する講演、大震災に関してよく知られた説の誤りを指摘しました。<0} {0>For instance, large magnitude events occur only at relatively young subduction plates and high velocity of convergence.<}0{>例えば、大規模な巨大地震は、比較的プレートの年代が若い境界収縮沈み込み帯で収束が高速に起きた場合に限って発生するという説があります。<0} {0>Since the 1980s, the seismological community had accepted this without dissent and no one thought that a M9 EQ could occur at Tohoku, as its subduction plate was relatively old.<}0{>1980年代以降、地震学の専門家の間では特に異論もなくこの説が受け入れられており、マグニチュード9レベルの地震が東北地方を襲うと考える人は誰もいませんでした。なぜならばこの地方のプレート収束境界は比較的古いからです。<0} {0>He pointed out that seismic activity spans much more than decades and that seismologists' community should not think within what is available and agreed.<}0{>遠田博士は、地震活動というのの期間は数十年以上にわたって徐々に進行するものであり、地震学者は現在手に入るもの情報やそれまでの説の範囲内だけで物事を考えるべきではないと指摘しました。<0}

{0>Professor Fumihiko Imamura of Tohoku University Graduate School spoke about the tsunami that accompanied the earthquake and its impacts on society based on available meteorological records and field surveys to the affected area.<}0{>東北大学大学院の今村文彦教授は、入手可能な気象記録と被へのフィールド調査に基づき、震災に伴って発生した津波それが社会に及ぼした影響について講演しました。<0}{0>A great tsunami always occurs together with a large-scale seaquake, which happens less frequent but catastrophic.<}0{>大規模な地震が海底で起きると津波かならず大きな海を伴って発生しており大津波が発生します。こうした事態は頻繁ではない頻度は低いものの壊滅的な影響を及ぼすのですします<0} {0>With such a time scale, he mentioned that it is important to collect historical records from various sources including past tsunami debris by land drilling and local traditional pattern of tsunami risk.<}0{>こうした津波のタイムスケールそのような時間尺度念頭に置き、陸上掘削で過去の津波の堆積物瓦礫を集めたり津波リスクについて地域の伝承を調査したりといった様々な情報源から以前歴史的記録を収集することが重要であると述べました。<0}

 {0>Under the theme of "East Japan Earthquake and earthquake risk modeling", Dr Kazuya Fujimura from AIR Worldwide shared the modeling company’s experience and challenges in assessing insurance loss immediately after the event.<}0{>AIRワールドワイドの藤村和也博士は、「東日本大震災と地震リスクモデリング」というテーマで講演し、リスクモデリング会社の見地から震災直後の保険損失の評価損害査定いてモデル対象となった会社の経験や課題おける経験と課題を紹介しました。<0} {0>The AIR model, like other vendor models available for Japan EQ, did not look into the M9 earthquake possibility in the Tohoku-oki region.<}0{>AIR社のモデルは、日本の震災向けの他社のモデルと同様、東日本大震災東北沖でマグニチュード9クラスの地震が発生することを想定していませんでした。<0} {0>Neither did the existing model include widespread liquefaction and widespread tsunami damage.<}0{>既存のモデルでは広範囲に及んだ液状化や津波被害なども想定外だったのです。<0} {0>Dr Fujimura indicated that from now on, there is the need to update their hazard model to include tsunamis and liquefactions, while also taking into consideration both the scale and occurrences of earthquakes and the effect of linked earthquakes.<}0{>藤村博士は、今後の災害ハザードモデルの更新にあたっては津波や液状化はもちろんのこと、地震の規模や頻度、連動型地震の影響をも考慮していく必要があると述べました。<0}

{0>Balz Grollimund, Swiss Re’s Earthquake Team Head discussed on the topic "Earthquake Insurance Underwriting", explaining the effect of earthquakes on the reinsurance market.<}0{>スイス・リーの地震チームを率いるバルツ・グロリムントは「地震保険の引受け」について後援講演し、地震が再保険市場に及ぼす影響について説明しました。<0} {0>He started with the current status of earthquake model capability with examples where he saw the shortcomings such as assessment of tsunami, liquefaction and aftershocks risks, and loss estimation of contingent business interruption.<}0{>まず、いくつもの事例を示しながら現在の地震モデルの能力について、津波、液状化、事後余震リスクの評価、ビジネス提示の偶発事業中断リスクの損失見積もり損害予測などの点で問題が多いと述べました。<0} {0>Going forward, to improve the capability of loss modelling, he pointed out that it was the industry needs to collect more detailed claims information from this event and to increase exposure transparency to assess geography specific risks like tsunami.<}0{>損害損失モデリング能力を今後改善するために、業界全体として、今回の震災による保険請求に関するさらに損害のより詳細な情報を収集し、津波のような地理的状況に地域特有のリスクを評価するためにエクスポージャーの透明性を高める必要があると指摘しました。<0}

{0>Following that, there was a Panel Discussion where the speakers answered questions such as "Was the risk analysis of tremors sufficient?", "Was there sufficient analysis of post-quake tsunami risks?", and "What can scientists and researchers do to deepen their understanding of earthquake and tsunami risks?"<}0{>その後パネル・ディスカッションが行われでは、「地震の揺れに対するリスク分析は十分だったのか?」「地震後の津波リスクの分析は十分だったのか?」「地震リスクや津波リスクの理解を深めるために科学者や研究者は何ができるのか?」といった質問にパネラー講演者たちが回答しました。<0} {0>The discussion was a lively exchange of ideas on the current capability of assessing shake and Tsunami risks, and where we see changes needed to cope with future surprising events.<}0{>討論は地震リスクや津波リスクに対する現在の評価能力、将来予想外のイベントが起きた時の対処方法をどう改革すべきなのかの問題に関する活発な意見交換となりましが行われました。<0}

{0>The seminar was wrapped up in the closing remark by Atsuhiro Dodo from Swiss Re Property & Specialty who summarised the half-day discussion.<}0{>最後に、スイスリー損害保険業務部の百々敦浩が半日に及ぶセミナーの内容のまとめを行って閉会となりました。<0} {0>A cocktail reception was held thereafter to enable follow-up conversation and networking among speakers and all participants.<}0{>セミナー後にはカクテル・パーティが催され、講演後援者と参加者のためにさの交流とさらなる意見交換場となりましたや人脈作りの時間が取られました<0} {0>The event was concluded in great success with 97% respondents rated good or excellent.<}0{>今回のイベントはアンケート回答者の97%が「良かった」または「素晴らしかった」と回答するなど大成功好評のうちに終わり終了しました。

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