米国アラバマ州保険基金にパラメトリック保険ソリューションを提供

27 July 2010

アラバマ州モンゴメリー—スイス再保険会社(以下、スイス・リー)は本日、アラバマ州保険基金(SIF)との間で、SIFの強大なハリケーンのリスクに対して3年間のパラメトリック保険を提供することで合意しました。パラメトリック保険ソリューションは、災害の物理的な特性に基づいて被保険者に補償します。保険金は緊急対策費、逸失税収の補てん、保険料増加に備える資金などさまざまな目的に使用されます。

米国州政府が革新的なソリューションを活用して自然災害による財政リスクを民間セクターに移転するのは今回が初めてです。膨大な額に達するおそれのある自然災害コストに対応する上で、重要な第一歩となります。

スイス・リーのエグゼクティブボードメンバー兼最高リスク責任者であるラージ・シンは次のように述べています。「この画期的なプログラムを通じて、アラバマ州保険基金のリスク管理をサポートできることを光栄に思います。これまで、政府および最終納税者である国民は、災害から長い期間経過した後も緊急費用や復興費用の負担を余儀なくされてきました。当社は、他の国々の政府機関と共同で自然災害リスクに対応してきた実績を有しています。それらの革新的なソリューションは、大小を問わずあらゆる政府に適用でき、ハリケーン、山火事、地震などの自然災害による経済的リスクに直面する米国各州にもご利用いただけます」

アラバマ州政府財務部のリスクマネージャーであるベン・スピラーズは次のように述べています。「主要なリスクを特定し管理する上で、今回の合意はアラバマ州にとって画期的といえます。ハリケーンの風速のみを基に、緊急費用をまかなうための資金を即座に受け取ることができるようになります。州政府にはアラバマ州民を守る責任があり、それを踏まえて政府機関との業務経験が豊富な業界リーダーであるスイス・リーとの合意に至りました」

スイス・リーは長年にわたり、政府、国際開発銀行、非政府機関に対してカスタマイズされた革新的なリスク移転ソリューションを提供し、大災害による財政負担への対応をサポートしてまいりました。

2009年には、メキシコ財務省および世界銀行と共同で地震とハリケーンによる被害に2億9000万米ドルを拠出するマルチ・キャット・メキシコプログラムを導入しました。これは、メキシコ政府が災害後の市民のニーズに対応できるよう、大災害の発生後にメキシコに対して緊急資金を提供するものです。

スイス・リーはまた、複数のカリブ海諸国政府を対象とした初のパラメトリック保険ソリューションであるカリブ海諸国災害損失リスク保険機能(CCRIF)の主幹事再保険会社も務めています。パラメトリック保険ソリューションの可能性を示す実例として、2010年1月に発生したハイチ大地震の際には、地震直後にCCRIFから緊急に必要な資金がハイチ政府に拠出されました。

アラバマ州政府との取引の締結により、米国内や他の地域でも、災害リスクのカバーに同様のソリューションを活用できることが実証されました。

スイス再保険会社について

スイス再保険会社(略称「スイス・リー」)は、世界をリードする再保険会社です。当社は世界20カ国以上で事業拠点を展開しています。1863年にスイスのチューリッヒで創業されたスイス・リーは、事業や発展に付随するリスクを負うことを可能にする金融商品を提供しています。伝統的な再保険商品と損害および生命・医療保険関連サービスは、包括的なリスク管理のための保険をベースにしたコーポレート・ファイナンス・ソリューションとその付加サービスによって補完されています。スイス・リーはスタンダード&プアーズから「A+」、ムーディーズから「A1」、A.M. Bestから「A」の格付けを取得しています。