スイス・リー・グループ、決算発表-2014年第3四半期の純利益は12億米ドル、9ヶ月累計の純利益は33億米ドルと好調

  • 損害再保険事業の2014年9ヶ月累計の純利益は、自然災害の発生が少なかったことにより好調な引受業績となり24億米ドルに 
  • 生命・医療再保険事業の2014年9ヶ月累計の純利益は、営業利益率の継続的な改善と収益性の高い新規契約にけん引され2億7,200万米ドルに 
  • コーポレート・ソリューションズの2014年9ヶ月累計の純利益は、2億4,900万米ドル、保険料の伸び率は23%となり、コンバインド・レシオも改善
  • アドミン・リー®の2014年9ヶ月累計の純利益は、2億1,900万米ドル、総キャッシュフローは6億1,500万米ドルと好調
  • 最新のSSTレシオは249%となり、強固な資本基盤を維持[1]
  • スイス・リー取締役会は2015年4月の株主総会で2名の新メンバー選任を提案
  • 2011年-2015年の財務目標に向けて順調に前進

スイス・リー・グループ(以下、スイス・リー)は、2014年9ヶ月累計の純利益が33億米ドル、2014年第3四半期の純利益が12億米ドルとなったことを発表しました。全ての事業部門が業績に寄与し、2014年9ヶ月累計の株主資本利益率は13.3%となりました。スイス・リーは、 2011年-2015年財務目標の達成に向けて引き続き順調に進展しています。この好調な業績は、市場環境が厳しくなる中、お客様と密接な関係を築き、サービスの差別化を図ることを重要視してきたことで実現できたものです。

スイス・リーのグループ最高経営責任者であるミシェル・M・リエスは次のように述べています。「スイス・リーは2014年9ヶ月累計において好調な純利益を計上しました。財務目標の達成に向けても着実に歩みを進め、重要な契約も締結しました。これは、当社がお客様に対して賢明なリスク移転ソリューションを提供できることを意味します。この結果は、とりわけ市場がソフト化し、経済環境がより不透明になってきている中で、当社のお客様に対する一層の努力が実を結んだことを証明しています。」

9ヶ月累計のグループの純利益は好調

全ての事業部門が引き続き寄与し、2014年9ヶ月累計の純利益は33億米ドル(前年同期は32億米ドル)、株主資本利益率は年率換算で13.3%となりました。

2014年9ヶ月累計のグループの投資収益率は年率換算で3.7%、長期債券からの高い収益によりグループの純投資収益は31億米ドル(前年同期は29億米ドル)に増加しました。 

普通株1株当たり純資産は、2013年12月末の93.08米ドルまたは82.76スイス・フランから、98.27米ドルまたは93.90スイス・フランに増加しました。グループの資本基盤は引き続き強固であり、普通株主資本は336億米ドルとなっています。 2014年10月にFINMAに届け出たグループのスイス・ソルベンシー・テストのレシオは249%でした。

損害再保険事業の2014年9ヶ月累計の好調な業績は、自然災害による損害が少なかったこと、強固な顧客関係、応用研究開発に基づいている

損害再保険事業の2014年9ヶ月累計の純利益は24億米ドル(前年同期は22億米ドル)となりました。この業績は、自然災害および人災による損害が少なかったこと、そして前年からの準備金の取り崩しにけん引されました。コンバインド・レシオは82.7%(前年同期は83.6%)に改善しました。既経過保険料は10%増加して117億米ドル(前年同期は107億米ドル)を計上しました。

損害再保険事業は、特に様々な業界の事象に対する研究開発活動などを通じ、継続的に顧客関係の強化に努めてきました。スイス・リーの持つ専門知識の顧客への提供の代表例として、賠償事業やヨーロッパの冬の嵐の予測モデリングを挙げることができます。

生命・医療再保険事業の営業利益率は改善、収益性の高い新規契約を締結

生命・医療再保険事業の2014年9ヶ月累計の純利益は2億7,200万米ドル(前年同期は4億2,000万米ドル)となりました。純利益の減少は主に当該期間における実現損失によるものです。一部は支払利息の減少と高い営業利益によって相殺されました。既経過保険料および手数料収入は、16%増加して84億米ドル(前年同期は 73億米ドル)となりました。 営業利益率は8.8%(前年同期は8.2%)でした。

1年を通じて生命・医療再保険事業は、新たな大型契約を締結してきました。例えば、第3四半期には米国の医療チームが巨額の契約を結びました。これは、3兆米ドル規模の医療業界の顧客のニーズにスイス・リーが応えられることを示しています。また最近アジアでは入院保険事業の医療保険契約のシェアを増やしています。

コーポレート・ソリューションズは引き続き成長し、その存在を拡大

コーポレート・ソリューションズの2014年9ヶ月累計の純利益は2億4,900万米ドル(前年同期は2億2,700万米ドル)となりました。正味既経過保険料は前年同期から23%増加して26億米ドルとなりました。これには、2012年の大型の比例再保険契約の満了が含まれます。当期の業績には、大半の保険種目での継続的な有機的成長と自然災害の発生が予想を下回ったことが反映されています。これらは人災の発生が予想を上回ったことにより、部分的に相殺されました。コーポレート・ソリューションズの2014年9ヶ月累計のコンバインド・レシオは 92.9%(前年同期は93.8%)となりました。

既に発表されており、現在規制当局の承認待ちの中国の保険会社サンアライアンス(Sun Alliance)の買収によって、コーポレート・ソリューションズは中国本土において直接企業保険を提供できるようになります。

アドミン・リー®は、2億1,900万米ドルの純利益を計上し、好調なキャッシュフローを生み出している

アドミン・リー®の2014年9ヶ月累計の純利益は2億1,900万米ドル(前年同期は3億3,800万米ドル)となり、6億1,500万米ドル(前年同期は2億5,500万米ドル)の総キャッシュフローを計上しました。  

先日発表されたスイス・リーの子会社である米国のオーロラ・ナショナル・ライフ・アシュアランス・カンパニー(Aurora National Life Assurance Company)の売却は、資本を再配分し、アドミン・リー®が魅力的な成長機会を捉えられるようにするというスイス・リーの戦略における重要な一歩です。スイス・リーの経済価値マネジメント(EVM)の会計フレームワークにおいてプラスとされる当該取引は、2014年第4四半期のUS GAAPにおいては、2億米ドルの税引後損失を計上する見込みです。アドミン・リー®は引き続き英国での事業に注力していく予定であり、これまでにも潜在的な買収の強固なパイプラインを構築してきており、年初には英国のHSBCライフ(HSBC Life)との契約を締結しました。

第3四半期の決算:グループ全体で好調な業績を計上

損害再保険事業の2014年第3四半期の純利益は8億4,200万米ドル(前年同期は7億8,400万米ドル)となりました。これは、自然災害による損害が少なかったこと、前年度契約の結果が良好であったこと、そしてプレミアム・タックスに関する引当金の取り崩しによるものです。既経過保険料は2012年の比例再保険契約の満了、そして2013年末のアジアおよび米国での大型の比例再保険契約の締結にけん引され、9%増加して、43億米ドル(前年同期は40億米ドル)となりました。

生命・医療再保険事業の第3四半期の純利益は1億6,000万米ドル(前年同期は3,500万米ドル)となりました。既経過保険料および手数料収入は、29億米ドル(前年同期は25億米ドル)に増加しました。これは主にアジア、ヨーロッパ、中東、アフリカでの成長、および英国での大型の長寿保険契約に起因しています。営業利益率は、米国での良好な死亡率実績、および2013年第3四半期の業績に影響を与えたオーストラリアにおける団体所得補償保険ビジネスのための準備金の積み増しがなかったことから、9.2%(前年同期は5.6%)に上昇しました。

コーポレート・ソリューションズの2014年第3四半期の純利益は 1億300万米ドル(前年同期は7,100万米ドル)となりました。正味既経過保険料は14%増加して9億300万米ドルとなりました。これには、2012年の比例再保険契約の満了が含まれます。コーポレート・ソリューションズは、大半の保険種目での継続的な有機的成長と自然災害の発生が予想を下回ったことにより恩恵を受けましたが、人災の発生が予想を上回ったことにより部分的に相殺されました。

アドミン・リー®の第3四半期の純利益は5,400万米ドル(前年度は1億5,100万米ドル)となりました。純利益が減少した理由としては、主に2013年第3四半期に計上した1度限りの優遇税制措置が適用されなかったことによるものです。総キャッシュフローは、前年の8,500万米ドルから増加して、1億4,200万米ドルとなり好調でした。

第3四半期のグループの投資収益率は3.5%(前年同期は3.5%)となりました。グループの純投資収益は10億米ドル(前年同期は10億米ドル)でした。 第3四半期は、長期債券および上場株式の売却からの実現利益により、純投資収益が増加しました。

すでに発表したとおり、スイス・リーは現行の生命・医療再保険事業の収益性の改善に向けてさまざまな経営努力を推進してきました。そうした努力の中でも、特に2004年以前の米国の個人向け生命保険事業に関する顧客との交渉には大きな進展が見られました。スイス・リーはこの交渉を2014年第4四半期に妥結する予定です。これに伴い発生するUS GAAPの手数料(税引前)は、当初の予想額の5億米ドルを若干上回る約5億5,000万米ドルになる見込みです。交渉の妥結は、今後の生命・医療再保険事業の収益の増加を後押しし、2015年までに株主本利益率を10~12%とする目標の達成に貢献すると期待されています。

スイス・リーグループの最高財務責任者(CFO)である、デビッド・コールは次のように述べています。「全ての事業部門が再び堅調な業績を計上し、グループ全体の好決算に寄与したことをここにお知らせできることを光栄に思います。この業績は、自然災害による損害が予想を下回ったこと、そして生命・医療再保険の営業収益が引き続き改善したことにけん引されました。グループの業績は、当社のビジネスモデルが堅固であることを裏付けるものです。今後も引き続き好機を捉えるため、最善を尽くす所存です。」

スイス・リーは20154月の株主総会で2名の新取締役会の選任を提起 

スイス・リーの取締役会は2015年4月21日の年次株主総会において、取締役会組織の一部刷新と多様化への取り組みの一環として、フィリップ・K・ライアンとトレバー・マニュエルの2名の新メンバーの選任を提起します。

フィリップ・ライアンは2010年よりスイス・リー・アメリカ・ホールディング・コーポレーションの取締役を、また2012年10月からは同取締役会長を務め、当社最大の事業地域であり、スイス・リー全体の保険料収入のおよそ40%を生み出しているアメリカ大陸事業に精通しています。それ以前は、カナダに本社を置く多角経営の経営持株会社で、主に生命保険、資産管理、財務アドバイザリーサービスの分野を重点とするパワー・ファイナンシャルおよびパワー・コーポレーションの最高財務責任者を務めました。ライアンは長いキャリアの中で世界各地の保険および金融サービス企業において、様々な上級職を歴任してきました。また、インディアナ大学ケリー経営学部ファイナンス学科でMBAを取得しています。

トレバー・マニュエルは20年以上にわたり南アフリカ政府の大臣職に就いており、そのうち2009年までの13年間は財務大臣を務めました。退官の前には、南アフリカ大統領府国家計画担当大臣として活躍しました。マニュエルはキャリアを通じて各種国際機関における職務を多数歴任しており、その中には国際連合貿易開発会議(UNCTAD)、世界銀行、IMF、G20、アフリカ開発銀行、南部アフリカ開発共同体などの名前もあります。ケープ半島工科大学(Peninsula Technikon)の土木構造工学部卒。

ウォルター・B・キールホルツ取締役会長は次のように話しています。「取締役会構成一部刷新と多様化へ向けた継続した取り組みの一環として、この2名の選任を提起いたします。金融市場と保険に関する高い専門性を持つうえ、スイス・リーについても熟知しているフィリップ・K・ライアンは、成熟市場と成長市場の両方を抱えるアメリカ大陸においてスイス・リーがこれからも確実に成功を収めていくうえで鍵を握る人物となります。また、南アフリカ出身であるトレバー・マニュエルがこれまで直接得てきたアフリカ各地の高度成長市場における機会と課題についての知識は、これらの国々における保険の普及を推進する当社にとって重要な差別化要因となると考えられます。」

2011年-2015年の財務目標に向けて順調に前進

スイス・リーは、2011年-2015年の財務目標達成に向けて着実に歩みを進めています。2016年以降の新たな長期目標は、2015年2月19日に2014年の通年決算と共に発表する予定です。

さらなる成長の機会は、特に保険の普及率は未だに低いながらも富の増加が資産の保護に対する需要を生み出している高度成長市場に存在しています。スイス・リーは、長期的な需要増が市場における現在の供給圧力を上回ると予想しています。

グループ最高経営責任者であるミシェル・M・リエスは次のように述べています。「市場には不透明感があり、間違いなく課題が存在することを当社は認識しています。したがって、当社が今後成功を収めるためには、厳格なサイクル・マネジメント、ポートフォリオ運用、厳格な引受が引き続き重要なツールとなります。当社は今後も収益性のある成長に注力しながらも、お客様が収益を上げる機会を追求できるようサポートして参ります。」

1月から9月の決算の詳細(2014 vs 2013) 

 

 

2014年9ヶ月累計 

2013年9ヶ月累計 

損害再保険 

既経過収入保険料 
(百万米ドル)

11 678

10 655

 

純利益(百万米ドル)

2 385

2 239

 

コンバインド・レシオ(%)

82.7

83.6

 

投資収益率(%、年率)

3.6

2.9

 

株主資本利益率(%、年率)

25.1

25.2

生命・医療再保険 

既経過収入保険料および報酬(百万米ドル)

8 440

7 264

 

純利益(百万米ドル)

272

420

 

営業利益率(%)

8.8

8.2

 

投資収益率(%、年率)

3.3

4.1

 

株主資本利益率(%、年率)

5.9

8.5

コーポレート・ソリューションズ 

既経過収入保険料 
(百万米ドル)

2 574

2 090

 

純利益(百万米ドル)

249

227

 

コンバインド・レシオ(%)

92.9

93.8

 

投資収益率(%、年率)

2.9

2.5

 

株主資本利益率(%、年率)

12.2

10.6

アドミン・リー® 

既経過収入保険料および報酬(百万米ドル)

731

1043

 

純利益(百万米ドル)

219

338

 

総キャッシュフロー(百万米ドル)

615

255

 

投資収益率(%、年率)

5.0

5.1

 

株主資本利益率(%、年率)

4.9

7.1

グループ連結(総額) 

既経過収入保険料および報酬(百万米ドル)

23 423

21 052

 

純利益(百万米ドル)

3 255

3 238

 

1株当たり利益(米ドル)

9.51

9.44

 

投資収益率(%、年率)

3.7

3.6

 

株主資本利益率(%、年率)

13.3

13.6

 

 

 

 

第3四半期決算の詳細 (Q3 2014/ Q3 2013) 

 

 

Q3 2014 

Q3 2013 

損害再保険  

既経過収入保険料 
(百万米ドル)

4 305

3 951

 

純利益 
(百万米ドル)

842

784

 

コンバインド・レシオ(%)

76.7

81.5

 

投資収益率(%、年率)

2.8

3.2

 

株主資本利益率(%、年率)

28.0

28.6

生命・医療再保険 

既経過収入保険料および報酬(百万米ドル)

2 873

2 452

 

純利益 
(百万米ドル)

160

35

 

営業利益率(%)

9.2

5.6

 

投資収益率(%、年率)

3.3

3.6

 

株主資本利益率(%、年率)

9.6

2.5

コーポレート・ソリューションズ

既経過収入保険料 
(百万米ドル)

903

791

 

純利益(百万米ドル)

103

71

 

コンバインド・レシオ(%)

90.5

95.8

 

投資収益率(%、年率)

2.5

2.4

 

株主資本利益率(%、年率)

15.4

10.8

アドミン・リー®

既経過収入保険料および報酬(百万米ドル)

231

281

 

純利益 
(百万米ドル)

 54

151

 

総キャッシュフロー(百万米ドル)

142

85

 

投資収益率(%、年率)

5.2

5.0

 

株主資本利益率(%、年率)

3.5

10.3

グループ連結(総額)

既経過収入保険料および報酬(百万米ドル)

8 312

7 475

 

純利益 
(百万米ドル)

1 227

1 072

 

1株当たり利益(米ドル)

3.59

3.12

 

投資収益率(%、年率)

3.5

 3.5

 

株主資本利益率(%、年率)

14.8

14.3

 

 

 

 


[1] 2014年10月末 FINMA(連邦金融市場監督機構)に届出 SST 2/2014

2014年11月7日