スイス・リー・グループ、2013年通期決算を発表;純利益は44億米ドル、普通配当一株当たり3.85スイス・フラン、特別配当一株当たり4.15スイス・フランを提案

  • 好調な引受実績、自然災害による損害が比較的少なかったこと、そして準備金の取り崩しにより、グループの純利益は44億米ドルと非常に好調
  • 取締役会は普通配当一株当たり3.85スイス・フラン、さらに追加特別配当4.15スイス・フランを提案[1]
  • 損害再保険事業は堅調に推移し、純利益は33億米ドル、コンバインド・レシオは83.3%
  • 生命・医療再保険事業の純利益はオーストラリアにおける準備金積み増しが影響し、3億5600万米ドルに
  • コーポレート・ソリューションズは収益性を伸ばし、2億7900万米ドルの純利益を計上
  • アドミン・リー® は4億2300万米ドルの純利益、および5億2100万米ドルの総キャッシュフローと好業績を計上
  • デビッド・コールがグループCFOに任命され、スーザンL.ワーグナーがスイス・リー取締役会に選出される

スイス・リー・グループは2013年の純利益が44億米ドルに達したことを発表しました。この業績は、損害再保険事業が高い収益性を維持したこと、コーポレート・ソリューションズとアドミン・リー®の好調が牽引した結果です。生命・医療再保険事業はオーストラリアで準備金を積み増したことから減益となりました。スイス・リーの取締役会は一株当たり普通配当3.85スイス・フラン、さらに追加特別配当一株当たり4.15スイス・フランを提案する予定です。

スイス・リーのグループ最高経営責任者であるミシェル・M・リエスは次のように述べています。「すべての事業部 門が今回の好調な業績に寄与しました。なかでも損害再保険事業がきわめて好調だったほか、コーポレート・ソリューションズが収益性の成長を維持していま す。創立150周年の年に財務面でこの業績を達成したことを大変うれしく思います。今後の課題を十分に意識しつつも、自信を持って2014年を迎えたいと 思います。」

グループの通期決算は非常に好調、際立つ投資収入

2013年の純利益は44億米ドルでした(2012年は42億米ドル)。保険料収入および手数料収入は前年の254億米ドルから13%増の288億 米ドルに達しました。前年度の堅調な引受が損害再保険事業の好調な業績に寄与したほか、1度限りの優遇税制措置がグループ全体で複数あったこと、10億米 ドルにのぼる準備金の取り崩しが奏功しました。純投資収益、代替投資からの収益、売却による実現利益が43億米ドルにのぼる2013年の投資収益に寄与 し、投資収益率は3.6%(前年は4.0%)でした。投資収益には、保険関連事業への投資して長期的な経済価値の創出を専門に行うプリンシパル・インベス トメント部門の寄与も含まれています。

グループのコンバインド・レシオは85.3%と好調でした。過年度の準備金の取り崩しと想定以下であった自然災害からの損害を調整した、アンダーライング・コンバインド・レシオは94.6%でした。

総額約31億米ドルの配当支払いを提案予定

一株当たり利益は12.97米ドルまたは12.04スイス・フラン(前年は11.85米ドルまたは11.13スイス・フラン)でした。2013年末 の株主資本は330億米ドル(前年末は340億米ドル)でした。普通株1株当たり簿価は前年末の95.87米ドルまたは87.76スイス・フランから 93.08米ドルまたは82.76スイス・フランに低下しました。

グループの資本金は該当するすべてのソルベンシー要件を大きく上回っており、スイス・リーの取締役会は年次株主総会で一株当たり普通配当を2012 年の3.50スイス・フランから2013年は3.85スイス・フランに引き上げる提案を行う予定です。さらに、一株当たり4.15スイス・フランの特別配 当も提案し、株主資本利益は合計で約31億米ドルとなります。支払は資本の法定準備金からスイス源泉徴収税免除の配当という形で行われ、年次株主総会での 承認を経て実施されます。

グループの最高財務責任者であるジョージ・クインは次のように述べています。「2009年以降、我々は収益に応じて普通配当を増配し続けてきまし た。2013年もこれを継続することができうれしく思います。また、今年の資本管理上のもう2つの優先事項である、レバレッジの解消と優良債券と株式の投 資割合を増やすという目標を達成することもできました。2011-2015年の財務目標については、達成に向けて順調に歩みを進めていきます。」

引き続き堅調な損害再保険事業

 損害再保険事業の純利益は前年の30億米ドルから33億米ドルに増加しました。これは、引受成績が好調だったこと、過年度の準備金の取り崩し、自然災害が予想より少なかったこと、また1度限りの税制優遇措置の恩恵によるものです。

2013年の損害再保険事業のコンバインド・レシオは83.3%でした(前年は80.7%)。自然災害の予想と過年度の準備金の取り崩しを調整したコンバインド・レシオは93.6%でした。

純保険料収入は17.9%増の145億米ドルにのぼりました。増加分は主に大型比例再保険契約の満了と米大陸での新契約によるものです。

生命・医療再保険事業の純利益は35600万米ドル

2013年の生命・医療再保険事業の純利益は3億5600万米ドル(前年は7億3900万米ドル)でした。利益の減少はオーストラリアにおける団体所得補償保険ビジネスのための準備金を3億6900万米ドル積み増したことと、第1四半期の出再保険解約によるものです。

保険料収入および手数料収入は9.9%増の100億米ドルとなりました(前年は91億米ドル)。2013年の営業利益率は前年の8.6%から5.2%に低下しました。オーストラリアの団体所得補償保険ビジネスのための準備金の積み増しが主因です。

生命・医療再保険事業は大型取引を含め、新規契約で利益を計上し続けています。生命・医療再保険事業は第4四半期にアジアで大規模な取引契約を成功させました。

コーポレート・ソリューションズの純利益は27900万米ドル、成長に向けた投資

2013 年のコーポレート・ソリューションズの純利益は前年の1億9600万米ドルを42%上回る2億7900万米ドルに達し非常に好調でした。ほとんどの事業部 門が成長したうえ比例再保険契約の満了により、正味保険料収入が29億米ドルに増加しました。前年比で見た財務内容は一貫して前年を上回り、コンバイン ド・レシオは96.2%から95.1%に改善しました。

コーポレート・ソリューションズは既存拠点における現地チームの強化に加え、シンガポールの元受損害保険のライセンス取得したことで販売経路を拡大 し現地のコーポレート・ソリューションズ事業の成長を促進するなど、既存事業と新規事業両方の成長に向け堅実な投資を実施しました。

アドミン・リー®の純利益は42300万米ドル、総キャッシュフローは52100万米ドル

アドミン・リー®の通年の純利益は4億2300万米ドルと好調でした(前年は1億8300万米ドル)。さらに、総キャッシュフローは5億2100万 米ドル(前年は12億米ドル、この中にはアドミン・リー®の米国事業の売却による8億400万米ドルが含まれる)でした。アドミン・リー®の事業効率の改 善とグループへの寄与度の向上に向けた経営陣の対策が成果を上げたことを示しています。

今後、アドミン・リー®は新規契約を停止した英国の生命保険に買収戦略の重点を置きます。資金の社内調達に加え、新規事業の拡大にレバレッジの活用を増やすなど、代替の資金調達の仕組みを探る可能性があります。

20141月度の更改

 1月度の更改では自然災害契約を中心に料率価格水準が低下しました。ただし、魅力的な水準は維持しています。全体的には、リスク調整後の料率水準 は3.6%低下しました。スイス・リーの契約ボリュームは6%減少しています。スイス・リーの積極的なサイクルマネージメントとポートフォリオの組み替え は2014年に予想される市場トレンドを反映しており、魅力的な非比例保険の引受に引き続き注力していきます。次の重要な更改時期は4月と7月ですが、ス イス・リーは1月ほど自然災害契約の料率は低下せず、カジュアルティー種目の料率は安定的であると予想しています。

デビッド・コールが新たにグループ最高財務責任者(CFO)に任命される

スイス・リーの取締役会は、現スイス・リー・グループ・チーフ・リスク・オフィサー(CRO)であるデビッド・コールを2014年5月1日付でグループ最高財務責任者(CFO)に任命することを発表しました。

スイス・リー・リミテッドの取締役会長であるウォルター・B・キールホルツは次のように述べています。「ジョージ・クインの後継者となる新しいグ ループCFOとしてデビッド・コールが指名されたことをお知らせいたします。デビッド・コールは、この重要な任務を担う実績と知識を有し、適任であると 思っております。彼は直近の3年間にグループ・チーフ・リスク・オフィサーを努め、この間、保険業界にとってより大きな重要課題になりつつある規制問題に 幅広い経験を積んでまいりました。社内から後継者を選出できたことは、スイス・リーが有能な人材を多数有していることの表れです。」

デビッド・コールは2010年11月にスイス・リーに入社、2011年の3月にはグループCROに就任しました。スイス・リー入社前は、オランダを 拠点とする銀行グループであるABNアムロホールディングにおいてCFO兼CROを務めました。また、ヨーロッパおよびアメリカの複数の国においてリス ク・マネジメント、またクライアント・マネジメントの職務経験があります。ABNアムロへ入社したのは1984年です。2012年と2013年には、再・ 保険業界代表として高度リスク・マネジメントの国際協会であるCROフォーラムの議長も務めています。デビッド・コールは1961年生、オランダ・アメリ カ国籍です。

新グループCROは後日発表される予定です。

スーザン・L・ワーグナーがスイス・リー取締役会に選任される

また、スイス・リー取締役会は、2014年4月11日の年次総会において、スーザン・L・ワーグナーを取締役会に選出する提案を行う予定です。

ウォルター・B・キールホルツは次のように述べています。「スーザン・ワーグナーが取締役会への推薦を受諾したことをお知らせいたします。スーザ ン・ワーグナーには、財務の確固たる実績があり、必須である企業経営の経験を取締役会に役立ててくれるものと信じております。BlackRockの創設 パートナーとしての経歴は彼女の卓越した洞察、戦略的展望、財務能力を証明するものです。」

スーザン・L・ワーグナーは2012年からBlackRockの取締役会メンバーを務めています。それ以前は、BlackRockのヴァイス・チェ アマン兼チーフ・オペレーティング・オフィサーの職務に就いていました。ワーグナーは、1988年に創設パートナーとしてBlackRockに参加し、 IPO、買収とジョイントベンチャーを含む企業戦略構想と実施の指揮を執っていました。

シカゴ大学からファイナンスのMBAを取得、ウエルズリー大学から英語と経済学の学士号を取得しています。

スイス・リー、2011-2015年の財務目標達成に向けて順調な業績

スイス・リーは2011-2015年の財務目標を達成する見通しです。2013年の株主資本利益率は13.7%、通年の一株利益は12.97米ドルでした。一株当たり純資産は2014年3月18日の年次報告の発表と同時に発表されます。

ミシェル・M・リエスは次のように述べています。「今後の課題に対応していく準備が整ったと確信しています。当社には回復力と柔軟性の高いビジネス モデルがあり、戦略目標と財務目標の両方を達成できる自信があります。これらの重要な目標にしっかりと取り組んでまいります。」

通期決算の詳細 (2013 vs 2012)

 

 

FY 2013

FY 2012

損害再保険

既経過収入保険料(100万米ドル)

14 542

12 329

 

純利益(100万米ドル)

3 292

2 990

 

コンバインド・レシオ (%)

83.3

80.7

 

投資収益率 (%)

2.8

3.2

 

株主資本利益率 (%)

26.4

26.7

生命・医療再保険

既経過収入保険料(100万米ドル)

10 023

9 122

 

純利益(100万米ドル)

356

739

 

営業利益率[2] (%)

5.2

8.6

 

投資収益率(%)

4.1

4.7

 

株主資本利益率(%)

5.4

8.9

コーポレート・ソリューションズ

既経過収入保険料(100万米ドル)

2 922

2 284

 

純利益(100万米ドル)

279

196

 

コンバインド・レシオ (%)

95.1

96.2

 

投資収益率(%)

2.4

3.2

 

株主資本利益率(%)

9.6

7.4

Admin Re®

既経過収入保険料および報酬(100万米ドル)

1 330

1 705

 

純利益(100万米ドル)

423

183

 

投資収益率(%)

5.1

4.9

 

株主資本利益率(%)

6.8

2.6

グループ連結(合計)[3]

既経過収入保険料および報酬(100万米ドル)

28 818

25 446

 

純利益(100万米ドル)

4 444

4 201

 

1株当たり利益 (USD)

12.97

11.85

 

コンバインド・レシオ (%)

85.3

83.1

 

純利益(100万米ドル)

3.6

4.0

 

株主資本利益率 (%)

13.7

13.4

 

4四半期決算の詳細(Q4 2013 vs Q4 2012)

 

 

Q4 2013

Q4 2012

損害再保険

既経過収入保険料(100万米ドル)

3 887

3 132

 

純利益(100万米ドル)

1 008

583

 

コンバインド・レシオ(%)

84.0

88.2

 

投資収益率
(%, 年率s)

2.5

1.9

 

株主資本利益率
(%, 年率)

32.8

19.7

生命・医療再保険

既経過収入保険料および報酬(100万米ドル)

2 759

2 525

 

純利益(100万米ドル)

(–19)

95

 

営業利益 (%)

(–1.1)

8.2

 

投資収益率
(%, 年率)

4.4

3.0

 

株主資本利益率
(%, 年率)

(–1.4)

5.0

コーポレート・ソリューションズ

既経過収入保険料(100万米ドル)

832

629

 

純利益(100万米ドル)

52

-24

 

コンバインド・レシオ (%)

98.6

101.9

 

投資収益率
(%, 年率)

2.2

3.1

 

株主資本利益率
(%, 年率)

7.6

-3.3

Admin Re®

既経過収入保険料および報酬(100万米ドル)

287

245

 

純利益(100万米ドル)

85

102

 

投資収益率
(%, 年率)

5.2

5.1

 

株主資本利益率
(%, 年率)

5.7

6.0

グループ連結 (合計)

既経過収入保険料および報酬(100万米ドル)

7 776

6 532

 

純利益(100万米ドル)

1 206

795

 

1株当たり利益 (USD)

3.52

2.32

 

コンバインド・レシオ (%)

86.6

90.5

 

投資収益率
(%, 年率)

3.8

3.0

 


[1]両方の配当ともに、資本の法定準備金からスイス源泉徴収税免税という形で支払われます。

[2] 営業利益率は営業利益総額を営業収益で割ったもので算出

[3] プリンシパル・インベストメントを含むグループ項目も反映している

2014年2月20日